希望と絶望/こたきひろし
 

嫁さんの実家には、嫁さんの姉家族が棲んでいる。義理の姉さんがお婿さんを貰い家を継いだのだ。
義理の両親がいた頃は頻繁に顔を見せたが、今は色々あって疎遠になってしまった。

相続の時に結構揉めたのがその発端になっていた。
すべては欲に絡まれての結果だった。
浅ましい欲に。
しかしその浅ましい欲は自分の実家の相続の時は抑制された、
なぜなら実家に残された資産は山間に埋もれた貧相な家だけだったから。


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