嘲笑的な薄闇の中で強制的に見開かれた目を/ホロウ・シカエルボク
ようとしているからに違いない、詩を書いていると鎖骨の痺れは少し酷くなる、ジャマをするな、くたばるまでに出来る限りのことはすると決めたんだ、人生は自分の誇りのためにある、自分に噛みつけば詩人で他人に噛みつけば野良犬さ、誰かの虚栄心を鼻で笑いながら、俺は俺だけに伝わる言葉を、俺だけに伝わる文脈を探して内的世界へ潜り込む、そこで見つけたもののことは誰にも語ることは出来ないだろう、でもさ―言葉がただ意味のために連ねられるものであるのなら、少々味気ないんじゃないかって、俺、思うのさ…じめついたシャツが身体にへばりつく、忌々しいけどいつまでも我慢しなくちゃいけないようなものでもない、水を一杯飲んで、少しでも気分を変えてからもう一度横になるべきだ…三倍速で流れるフェリーニの映画みたいな夢を見るために。
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