うるせー亡霊/
竜門勇気
地面で眠る古い足
死なない兵隊に花束を
積み上げる双葉の
匂いに酔っている
花束がどうしても見つからず
ガソリンに指を浸している
うるせえ、亡霊
うるせえ、亡霊
うるせー亡霊!
腕があったこと、覚えてる
指があったこと、覚えてる
それが何を掴んでたかがわからない
うるせえ、亡霊
うるせえ、亡霊
うるせー亡霊!
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