火だるまの日々/花形新次
燃え盛る炎のなかで
薄れ行く記憶のなかで
ただ言葉だけが
虚しく放り出された
「俺の自称詩、パクりやがって・・・」
誰にも読まれずに
インターネットの片隅に
ひっそりと眠り続けるクソ自称詩
一体誰がパクるというのか
どん詰まりの自称詩人人生で
最後に見た妄想がもたらしたものは
あまりにも哀れで悲惨な結末だった
自分だけが燃えれば
燃え尽きれば
ただのBBQの出来上がりだったのに
「迷惑を掛けて何がいけないの?」
女のAとBがお互いを見て「ねえ」と微笑する
男のAもそれに同意する
こいつらみんな
クソ自称詩人
世界から消えた方がいい奴等
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