手毬唄/la_feminite_nue(死に巫女)
柿の木ひとつ、実をつけた
柿の木、風にゆられます
柿の木ふたつ、実をつけた
柿の木、雨に濡れてます
柿の木みっつ、実をつけた
烏がそれをついばんで、
柿の木よっつ、実をおとし
栗鼠がきて、口にくわえたよ
柿の木いつつ、もう実はないの?
柿の木むっつ、もうすこし
柿の木ななつ、実をつけて
柿の木やっつ、山の背に
柿の木ここのつ、木の葉のかげに、
柿の木とうとう、十の実よ
柿の木、とうの実をつけたとき、
柿の木の枝が鳴りました
通りがかりの百姓さんが
薪にしようと切り倒し
柿の木の、切り株や
もう実をつけることはないのね
柿の木の、切り株や
もう実をつけることはないのね
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