秋の啾啾/青の群れ
瞳の奥の炎が揺れて
捉える差異、収集する印画紙
あなたの心は何処にもないし
永遠はわたしの中にもない
向日葵が項垂れ色を失っても
奪えない若さ、その感覚、愛を
運命のように色付けた
ぐずぐずに熟れた太陽の光
溶けて蕩けた水分を吸収する
赤に目を染めながら
降り注ぐ手のひらで去る人は身を隠す
昨日より冷たくなった風
片隅に集められた夏の日の残像
皮膚をするりと撫でていく
夏の改葬
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