自由の女神/
ただのみきや
ける立体は
読めない言葉で埋め尽くされて
内にしか存在できない宇宙を宿した子宮だった
いまもかつてもこのさきも
出来事はほんの一かけらの現れに過ぎない
白骨化したあなたを愛しいている
最初から興味はなかった
あなたの言葉には
モデルルームの照明があった
作り物を否定した誇らしげな作り物だった
《自由の女神:2019年9月16日》
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