水瓶座/丘白月
 

雨を造る工場に棲んでる
工員は私一人
天の川で雨の種を汲む
瓶から溢れるほどたっぷりと
銀河を歩いて星座に帰って来る
種から出来た雨は
ほら向こうに見える
水仙の妖精から借りたままの
あの如雨露で空に蒔く
虹の種を一緒に
心の障子紙を貼り治して
空を見て欲しいから


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