無常と少年/
若乱
怖い未来は猫と一緒に縁側でのんびり昼寝していて
少年はその横でずっと小さく体育座りしている
最後にふったサイコロの目はふりだしに戻るだったから
立場は相対から抜け出せぬまま
心は居どころも分からずよわよわと口だけ笑う
心地よい風が吹く
そんな日々を繰り返す
太陽が落ちてゆくように
顔の産毛が伸びてゆくように
分からないくらいの速さで進めたらいい
無常を薄く知りながら
なにも思いつかないままなのようだ
少年の顔に夕日がぺっとりと当たる
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