時間を紡ぐ/
都築あかり
どんな言葉を並べたら
君はそこにいてくれるんだい、
なんて問いかけたって
どんな仕草を繋げたら
君はここにいてくれるんだい、
なんて訊いてみたって
自問自答。
どこにもない答えに
丸つけして、点数をつけて
僕らはその空間の隙間を埋めるんだ。
たくさんの丸が並んだって
誰も喜んではくれないよ。
満点なんてそこにもなくって
0点なんてここにもない。
そんな希薄で生々しい
時間を共に過ごす。
愛おしい。生きている。
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