マルバルコウの妖精/
丘白月
夕日の色だねって言われた
でも本当は告白の色
頬の色なの
唇の色かもしれない
耳朶が赤くなっている
あなたの言葉を聞き漏らさず
恥ずかしいけれど
目を見つめてた
真っ赤な空気に包まれて
葉の上に弦の影が絡んで
オレンジ色の綿アメ雲が
ゆっくり降りて来て
仲良く千切って食べたね
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