星と星/la_feminite_nue(死に巫女)
 
盛る一個の火。わたしには知りようもない、その心の中にある様々な思い。あなたは全てを受け入れたのだろうか、わたしにはなすすべもなく、一つの矮星のようにその巡りを漂っている。ここにあるのは、引力か斥力か、つながりや関係性があるのかどうかも分からない。無限。あなたとわたしの間には、一つの距離だけがある。その距離だけが、わたしとあなたとを測る術だ。あなたは生き、わたしは死ぬ。死ぬまで燃え続けるあなたとともに、燃え殻となったわたしがその周囲を漂う。人はそれぞれ一個の星だろう。あなたは重力の枷を離れて、その地平線の向こうにいる。境界の外側に常にいるわたしは、あなたの全てを知り得ない。
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