世にも不思議じゃない出来事/こたきひろし
 
らこそ、包み紙が欲しかったんじゃないんですか?

そしてつい魔が差したんじゃないですか?

「何も言ってるんてすか!そちらの勝手な憶測で俺を下着泥棒にしないで欲しい。」
俺は強く反論した。「何の証拠もなしに人を犯人扱いするなんて、出るところに出て訴えますよ」
すると母親は怯む事なく動ずる様子もなく落ち着いた声で言った。
「私は貴方がうちの洗濯物を何度も盗み見てるのを知ってるんですよ。イヤらしいそうな目で。それが何よりの証拠じゃないですか?」

「冗談じゃないです。俺は故意に見たんじゃない。自然に視界に入ってしまったんです。不可抗力じゃないですか?」
彼は続けて言った。
「普通
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