青のせりふ/
たちばなまこと
丈夫
スカートの裾に 青い結晶を集めて
走ったんだ 向こう岸の冬に
雪の華咲く波打ち際
やさしいダンスでふりまいた
青い雪
それはやはり 夜明けで
上昇を描く風に すくわれて
何度でも降るよ
光線と手をつないだまま
多角形に笑う
青い雪
見上げる頬の温度ではじけて
みんな言うんだ
きれいだよ
きれいだよ
ありがとう
泣いてもいいんだね
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