トウガラシの妖精/
丘白月
白い花に腰掛けて
草笛吹いてあなたを見てた
子供のあなたはあっという間に
私の時間を追い越して行く
大人になりたくて追いつきたくて
焦る気持ちが隠せない色になる
若草色がいっぺんに赤く染まり
もう甘くはない私を噛じってほしい
ほんの少しだけ見たいの
辛くて目を閉じて
後悔する顔と小さな涙を
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