ホオズキの妖精/
丘白月
夕日の卵を提灯にして
黄昏に天国から降りてくる
想いが長い階段になり
一段づつ踏んでは
光に変えて降りてくる
階段を照らし優しく燃える
魂に似たホオズキ
耳元で囁いたのは
妖精だろうか
あなただろうか
私はお帰りと言った
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