神さまの背中/秋葉竹
街灯の下で
佇んで
気づけば乾いた眩しさ
スマホを
みても
ボンヤリと
息をしてる
あっちへ行けって
開放感
が髪の毛の頑なな過去を
ほどいている
髪、乱している修羅場を
さっき見終えたから
土曜日は休みたい、わりと
ゆっくりと、ゆったりと、
あの喫茶店で
好き
って告られて
モーニングで飲んでた
コーヒーゴクリ
パンにアンコ、甘すぎだって
なまえ知らない、ただ甘いだけ
真夜中の
あなたの声が今になって
染みてくる、なんて
バカなわたしを
見て?
ねぇ、夢みて
だれかを見て
じぶんをかえりみず一晩あけたら
満月はいなくなって良かったって
幸せ、って、なに?
って、ため息をつく
嘘を待つ心をおぼえはじめて
大人になったのだと勘違いするのか
忘れられない記念日、
ばかり増やすのは
この身朽ちるまで
次の恋など
ないと信じて
この右手を
空に透かす
透きとおる
眩しさの
中に煤けたのは
神さまの背中だったっけ?
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