夏の天の川/
丘白月
ノルウエーの森で
短く小さな命が一つ
白い紫陽花と一緒に土に帰り
妖精のお葬式が始まる
毎日フィヨルドを眺めて
泣いてる小さな女の子
入江の小さな家で
妖精だけが友だちだった
ケルト人が初めて
やって来た遠い昔
妖精は花を用意して出迎えた
やがて王国になる森で
短い夏の夜に馬車が一台
火の消えた魂を乗せて
天の川を昇っていく
魂の道を帰るように
戻る
編
削
Point
(0)