夕景/ひだかたけし
 
暮れかかる
今日の光の煌めきを
一人立ち尽くし
見つめている

今日という
奇跡の余韻を浴びながら
〈明日はもう来ない〉と
貴女の呟く声がして

暮れかかる
今日の光の煌めきを
一人立ち尽くし
見つめている

宇宙の漆黒へと帰っていく
暗紫色に染め抜かれ
独り途方に暮れたまま
〈明日はもう来ない〉と
貴女の声の木霊を聴く




















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