アランフェエス協奏曲/文学特攻隊
強靭な魔力がやどっているのです。
響きよ、お前は美しきものなり。
指ではじかれた魔法。
ダイヤモンドの輝きが、にぶくなるほどの息。
妖艶なたたきこみがくりかえされる。
疎外された孤高の存在。いや、世界内存在。
こねくりまわされない、垢ついた言葉の音。
あー、いやんなっちゃうなぁ、もう。
近未来まで、歩んできたプルートゥー。
助けてください、もう絶対絶命。
背中に重くのしかかった低音。
カルバリの丘で、たったひとりで叫ぶ。
ツイッターの「いいね!」で一喜一憂。
コントロールされていないオーボエの日常。
そう、これが、日常なんですよ。
きたぞ!きた、きた、きた!
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