Happy Birthday/塔野夏子
 
ででもなく
この心の
いちばん繊細微妙な
やわらかいところで
祈りのような気持ちで
そっと触れる
震えながらそこにある
たましい という言葉に

       *

青いしずかな夜明けです

別れを告げるのに なんとふさわしい情景でしょう

私は手を振ります

さよなら

さよなら 私

また逢う日まで

もうひとつの誕生日が

この世界に降り立つまで



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