石のおんな/
すいせい
な ゆびが
いつか 星をさすのでしょう
にごることなく
かける おとが
ひいて いく
たしかめるように
はら
その表面をなでて
やさしいはんぱつに
なみうつ
これはわたしでしょうか と
やわらかな 髪が
春の原にたとえられる
その かぜは
たしかに
わたしから たちのぼった風
けれども 行き先は
わからない
そういう いしを
割る
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