あと何回の通り雨/Kay Burner
世界のどこにいてもあなたは間抜け
世界のどこにいてもあなたは愚か
世界のどこに降りてもあなたは場違い
自分から進んで逃げる人なんて
でも あなたの悲しみは少しだけわかる
愛されないこと
誰もあなたを必要とせず(自律しているので)
悲しい時にさえ 手を繋いでもらえなかった
あなたの悲しみは少しずつ癒える
悲しいことに
自分の傷にうめき 泣きわめくことによって
雨が地面を濡らし 空気を洗うように
雨後の世界の美しさ
憑かれた人は多い
プリズムが「救い」に見えたなら
あなたは逃げるのをやめるしかない
誰かが傍にいたことも
その時
わかることでしょう
戻る 編 削 Point(1)