自然という愛/丘白月
 

雲は流れて風も流れて
川の流れも永遠で
見つめるものすべて
自然の中洲の真ん中で
私は立って見渡している

細い弓が夜空に浮かぶ
目を閉じたように静かに
生まれたばかりの月は
ゆっくりと目覚めていく
長い時間をかけて

継ぎ目のない空が
この星を包んでいても
人は国境作っていく

一つの太陽と一つの月を
わけあっているのに

ああ永遠に
平等に分かち合うものは
人間には創れない



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