こぶしの花/
ベンジャミン
やわらかくまるめた白い手で
小さな風をつくってみせる
あなたは細く揺れながら
笑うほど
大きく咲いている
感情の枝先にふれれば
おこったようなそぶりで
その
白い身体をしならせて
花びらでくすぐられたような
僕は
久しぶりだねなんてごまかしながら
手のひらでそれを受けとめる
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