いつの日か/パン☆どら
夕暮れの太陽はとてもきれいで
暖められたアスファルトと
冷えた紅茶と
とぼけた瞳と
香ばしい花と
たくさんの飾り物が
服装とか帽子とか
そんなものから空気を吐き出す
ボクは自立していこうと思う
お金を稼いで
部屋を借りて
それから街角で言葉を買おう
買った文字はバラバラにして
窓枠の中に詰め込んで
花瓶の花の隙間から
光が差し込む
言葉の重なりが影となり絵となり色となる
蛙という文字がポロリと落ちて
鳴き始めているよ
もうすぐ雨の季節なんだねえ
そういって二人で窓を眺める
言葉は指を通ると別のものになっている
矛盾が人を成長させる
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