砂時計/ああああ
。決まった小道を何度もループして汗をかく。唾を吐く。砂の味がする砂時計の中に、砂の味がする砂時計の私、砂の味がする砂時計の中身は砂の味がする砂時計の私で、砂の味がする砂時計の鏡に砂の味がする砂時計の形に砂の味がする砂時計の私を写し出した。
夢のつづきは汚染された死体を水ですすぎ、風通しの良い場所に寝かせてやることだ。まだ外は暗いな。静かすぎて砂の音が響くくらいだ。音が次第に大きくなって私を飲み込むがクライマックスは永遠にやってこない。私はまた枕辺の砂時計を逆さにし、夜明を待つだけだ。
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