月の下、ふたつの孤独/
ホロウ・シカエルボク
択に思えた。上手くは言えないが、そんな人生があってもいい気がした。世界はキュークツ、そんな歌があったことを思い出した。俺がすぐに答えないので、優衣は不安になったのか、いろいろなことを言った。果樹園もあるから食べ物には困らないとか、お風呂はさっきの川だとか。月はずいぶんと高くなって、色を失くそうとしていた。夜明けまできっと数時間程度だろう。
了
戻る
編
削
Point
(0)