ねがい、その心の扉に風が吹くなら/秋葉竹
館には
届かないからって
好きなのか
わからない本を読む
どうしようもなく
あたりまえのこの曲の歌詞は
優しくて温かい
すべてを終わらせて心の傷を撫でる
ならそれは
最後に笑いたくなる見栄を
忘れずにいさせてって
お願いって
夜の街は
暗く淫猥で
重くて両手にあまる
あえぎ声を
聴かされて
きぼうの星が影を作った清らかな家で
湿った悦びに打ち震え
箒星の夜空を見上げるのだろう
いらない
いらない
なにもいらない
から流れていく星の数を
数えさせて
お願いって
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