夏休み/
こたきひろし
。血肉を分け合った相手の言葉でも受け入れがたく俄に納得はできなかった。
たとえ姉といえども許せない気持ちになった。
「先の事なんて誰にもわからないよ。たしかに俺はどうしようもない男かもかもしれない。」
今は夏休みなんてなくなった。
年間を通して土日以外に休みはない仕事をしていた。
現在のところ野垂れ死にはしていないのはたしかだった。自分自身に感謝している。努力を怠れば野末の屍になっていたかもしれないからな。
勿論
先の事はわからない。
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