噛みつきたい心/丘白月
 

明日に噛み付こうと
今日を生きてみる

幾何学な思いが
足を踏み外したように
離ればなれになる

交わることを忘れて
反比例の心は
雀とカラスのように
水たまりの人魚と
雲のホクロになる

今という止まることのない
時の積み重ねが歩いて行く

ボヤケて見える明日に
強く噛み付きたくて


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