力なき者の叫びが/ポンテク
 
床がひたすら抜けていく
下へ 下へ 落下していた頃
少しその風が気持ちよく 
髪がなびく

いろんな突起が ひっかかり
体が細く か細く  
洗練される

地球の核に近づきつつあった時
いよいよ 体は ドロドロに溶け
種粒ほどになって いた

中心に 輪に  
入いる瞬間
新しい  芽が

出そう




出た





踏み潰される





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