あがくほどの生きざま、ひとつ/秋葉竹
 


よるのうみべの街でおぼえた
すがりたいじぶんへのはがみを
こおった電波にのせてうたった


つめたいおんがくしを刻んだ
むかしのくんしょうを棄てて
なぞは白兎のあかめで泣く
しずかななみうちぎわにうたごえが響く
すいへいせんでのたうちまわるかみをみた


わたしはみた
『あがくほどの生きざま』がひとつで
うみにながれている三千世界のゆうひ



かぎりある命が
がらすざいくのくちぶえを吹くあさ
すべてをわすれながら
こうかいするほしを

わたしはもうあきらめないという
新生するまぼろしを







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