孤独とは闘えないよ/こたきひろし
孤独を愛してるなんて
自分に大きな嘘をついてる
しかしそれは
ただ単純に自分以外の人間と
うまくやっていけないだけ
そして好きな人と
嫌いな人間とをはっきりさせてしまい
上手に自分に言い聞かせられずに
線を引いて円をかいて
その中に自分を閉じ込めてしまう
弱くて脆い愚か者
なだけ
子供の頃には
すでに生きてる事に何の意味もないと結論を出してしまっていた
それはもしかしたら生まれる以前から解答欄に答えを記入していたのかもしれない
けしてそれは突然変異ではなくて
まれな存在とも言えないだろうと思う
実に可愛げのない可哀想な子供だったに違いないが
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