ココロにアイがなくても/こたきひろし
 
ココロにアイがなくても差し支えは何もありません
ココロにアイがなくても何の不便もありません
ホントです

アイしてないし
アイされてないし
アイしあってもいない
ワタシですから

夕方
狭い道沿いの空き地に
女子中学生が数人 車座になって語りあっていました
全員体育着でした

そんな姿が夕闇に溶け込んでいました
仕事帰り私は車で通り過ぎました
それを見て
私の頭の中に
「ココロにアイがなくても差し支えは何もありません」
と言う言葉がまるで産まれて間もない蛇のように現れました

何でだろ
説明できませんが
私の詩作りはいつもそんな風にして始まるのです

私はけして愛に飢えてはいない筈なのに
どうしてもネガティブな方向に言葉を歪めてしまうのです


私はノーマルなタイプの人間じゃないのかもしれません
ポジティブに逆らう事で
ある種の快感を欲しがってしまうのです

ココロにアイがなくても差し支えは何もありません
ココロアイがなくても何の不便もありません
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