得体のしれない不安と得体のしれてる不安が/こたきひろし
 
私は終始
得体のしれない不安に付きまとわれていた
なんてね
そんな言葉をずっと文字してみたかった
まるで売れない純文学作家の小説のテーマみたいだな

学校とか職業とか
異性遍歴とか
過去を振り返れば
たいしたことない私には
得体のしれない不安なんか
宇宙にころがる星屑の中の砂漠みたいなもんさ
そこで
砂嵐をみるようだ

私はもっぱら得体のしれてる不安にいつも追い回されてるよ
それはまるで世俗的かつ現実的な事柄
いちいち文字にするまでもないから
どうぞ自由に想像して欲しい

この国の雨季と表現していいのかな
近年世界中に起きている異常気象の中で突然変異は起こ
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