(――さて、今此処にお見せするのは、「私が不眠に襲われる時、それは必ず夢を見ている時なのだ」という独特な名言で知られた或る人物の、長らく存在しないとされてきた仮構日記のうち、奇跡的に残存していた幻の一部であります。お読みになれば判る通り、これはまさしく『架空日記』でありますから、あくまでも仮構であること、その事をまずは読者各位 皆様にくれぐれもお断りしておきます。)