そして、僕は詩を書き始めた。それが救いだと信じて。/竜門勇気
したときに思った
彼はすべてを証明して逝ったのだと
きっと何もかも辻褄を合わせていってしまったのだろうと
”しょうがないがな”そう言って眠りについた
どんな式があるのかわからない
受け入れて、失った
そして、しばらくしてまた詩を書き始めた
それは僕が僕として世界を捉え続けなければ
こいつらはすぐ形や意味も変えてしまうからだ
昨日の自分すらわかりはしないが
自分の詩は読むことができる
それが救いであると信じながら
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