そして、僕は詩を書き始めた。それが救いだと信じて。/竜門勇気
 
が嫌だった
人がいる場所にうんざりしていたし
知らない人間が見知った人になっていくのが辛かった
なんで?
今はそう思う
僕は意固地で愚かであったから
新しく得ることは今あるものを薄めると思っていた

結局進学はしたのだが
そこで遅刻をしながらも卒業まではした
高卒はそれなりに後悔もしたが
自分が楽しいと思えることをし続けた結果だ
高校は僕と同じ奴がいっぱいいた
もし、君が同じだったら恐れることはない
競馬以外では口を一切聞かないやつ
下校時に死んだたぬきを持って帰って食ったやつ
本当に何もしゃべらないやつ
どのみち奴らと仲良くなる必要はない

動画サイトで”あ
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