泥になる/
あおいみつる
くろい闇の中で泥のように
身を横たえている
身も魂も宙に舞い上がり
銀河の果てを漂っているよう
眠りとは束の間の死のようで
欲望を一時的に放棄させる
また、この世の隠れ家のようで
束の間の安息をくれる
意識を失い深い眠りに落ちてゆく
その狭間には睡魔が住んでいる
くろい闇の中で泥のように
身を横たえている
睡魔がこちらを伺い嗤っている
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