私たちは偶然の死に見張られている/花形新次
高齢者夫婦や
中高年ニートが
人間凶器になる瞬間に
出くわしてしまったとき
私たちは
それを偶然の出来事として
素直に受け入れることが出来るだろうか?
生い先短い
死にかけのジジイ、ババア
生きているようで
死んでいるベテランひきこもり
こんな奴らの犠牲になるほど
安っぽい人間ではない
そう考えると
強制収容所や人生定年制が
ありありと現実味を帯びてくる
「生きていてはいけない人はいる」
自分が酷い目に合ったときに
気づいても遅いのだ
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