The END/ハァモニィベル
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いいえ 堕ちたのは君たちです
堕ちてしまったから脳を損傷したのです
記憶にないのでしょうね
ああ お気の毒
その傷口を
華と間違え
ずっと介抱していたのは
一羽の蝶でした
春から来た蝶でした
千切られて
雪のようにふりそそぎ
みずからを
眠らせたという孤独な蝶でした
暗冷の極まる虚(うつろ)を背に
それは、
泡のように舞いながら
哀しみのあまり空で裂け、、、
春に還った蝶でした
おわり。
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