オウト・ロック!!/ふじりゅう
 
で埋めていく
余りに単純なラブ・ソングで埋めていく
思考停止しながら ラブ・ソングを聞き入っている
ラブ・ソングで僕が埋められていく

だだ漏れの感情が胃を締めつける
もし教室の君が人質にでもなれば
危険を顧みずヤツに飛び込んでいって
様々なパターンで殺されてしまおう
僅かな命の灯火が消される前に
君に辞世の句を解き放とう
夜中グッタリしたママが玄関を開けて来て
はっと我に返ってしまった

夜の帳が降りた自室のテーブルに
子供の頃刻んだキズがあった
その間には黒い埃が固まっている
この部屋も昔 誰かがきっと
憩いの場としていた筈だ
思うがままにペンを走らせる
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