家庭について/葉leaf
 
幾分朝型ではあるが、夜の9時に寝て朝の5時に起きるという正常な生活時間に直った。
 そして、家庭を持ってから健康状態が良くなった。私は腸にガスがたまりやすい体質だったが、それもほとんど症状が改善し、また仕事でも疲れにくくなった。妻が食事を作ってくれるということもあるが、何より心の安定ゆえだろう。
 そう、そして一番は精神状態が非常に安定した。前は仕事で嫌なことがあるといつまでも引きずったりしたものだが、今は家で妻と語らっていると嫌なことも自然と消えていく。孤独でいくぶん絶望しやすく激しやすい状態が、非常に穏やかで寛容な気持ちになった。
 家庭は何よりも居場所であり帰巣本能の向かうところの巣である。そこにいれば心は安定し、安らぎを得ることができる。その家庭を妻との二人の愛で作り上げたということ。結婚というものはやはり素晴らしいと思う。私はもはや孤独に飢えた狼ではない。愛に満たされた羊である。愛とは何よりも血のつながりであり一種の血縁であろう。愛という血縁により出来上がる家庭、これは自らの巣に他ならない。

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