やきゅうぶ/にゃんしー
い。
いつだって君は丸。
友だちの僕は菊池。
野球は友情に似ている。
試合は思い出に似ている。
だから勝ちたい。
「昔すごく負けず嫌いのエースがいてね…」
そんなふうに始まる物語が好きだ。
彼がグラウンドに立つとき、流れる音楽はもちろん「FLASH」。
あの場所には、ひかりが溢れている。
パヒュームなのかパフュームなのか分からなくなるのと同じように
僕たちは野球がなんなのか分からなくなる。
それでもただひとつ言えることがある。
ホームランは最高だ。
あの打球が客席に吸い込まれるときの、
歓声と溜息の入り混じる瞬間がいっとうに好きだ。
GAMEとはLIVEだ。
生きていよう。
へんな棒でへんな球を打とう。
そのときの痛みは男の子にしか分からないけれど
女の子だっておもうことができる。
「中田ヤスタカって、なんか堅そう」
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