はぶかれてシカトされてたあの頃の/こたきひろし
ノートに自分だけの世界を文字にして
言葉にした
それが唯一無二のともだちになった
いつも一人あそびの相手をしてくれた
公平とか平等とか
人は綺麗事の看板を手にしながら
自分より下に誰かがいないと心のバランスが保てないらしい
頂点にたてるのは選ばれた人間
その下から積み上がっていくピラミッドの社会の構造のなかで
どうしても自分より下に誰かが存在しないと
壊れてしまうのだ
はぶかれてシカトされて虐められてた
あの頃を
子供らしくない理窟をこねながら
耐えていたんだ
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