痴情のもつれじゃありません 平川某氏と私のあいだに起こったこと、あなたはわたしのネタになる宣言等/田中修子
れはレイプされていたからで、それは親に愛されていなかったからです」という突然の内面の直面化に遭い、発狂していたらしい。現実のカウンセリングでは、「レイプされていた」「親に愛されていなかった」というところは、私自身の記憶があいまいなところもあって、カウンセラーも避けているところであった。
記憶がどのようにあいまいかというと、これがまた非常に書きづらい。たとえばレイプ男性との行為は基本的には思い出せないが、事後に自死しようと思って太ももの動脈を切り刻み、バスタオル一枚が血に浸ったという映像ははっきりと思いだせる。親に愛されていなかったというところは、例えば母の顔が思いだせない。写真を何度見ても、数
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)