痴情のもつれじゃありません 平川某氏と私のあいだに起こったこと、あなたはわたしのネタになる宣言等/田中修子
絶した人間であった。
さて私は、精神疾患はあるが、症状としての誇大妄想はなく、カルテもある。証言は信じられるタイプの人間である。そのため、主治医には今回の件で現実でも対処するように勧められているし、それに励まされてもいる。詩人の人間関係というのはあやふやであるが、この医院がある限り私は精神的に孤立しない。
しかし、10代の女性詩人の味わった孤独と辛さを思うと、ひとりの大人として、情けなく思う。
彼女は私のように安全な依存先をほとんど持たない。やっと漂着できた言葉の浜で一年半近く、心理の手法を知る者によってカバードアグレッションを受け続ければ、症状が悪化して当たり前だ。
皮肉なこ
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