[:Modern Jesus/プテラノドン
 
を張り上げてから笑い続けた
ーコイツが燃やしたんだな!そう思えた瞬間、
ぼくはうずくまった。
からだのなかの鼓動を聞くために。
でも、ほらみろ!自分の音なのか分からない。
心配して駆け寄ってきたSは、
「大丈夫か?」とぼくの肩に手をかけた。
口のまわりに黒い肉片がこびりついていた。
ぼくは卒倒した。漏らしちゃなかったが目覚めたのは夕暮れ。
ライトをつけた旅客機が飛んでいく様を
視界から消えるまで追い続けた。
その色彩、その轟音!ぼくは幸福感に満たされ
自分の魂をさぐり当てた気分。

それから、Sに言われた通りにぼくは
どうにもならない糞ったれな時は、道端の石ころを
持ち帰るようにしてきた。

「準備完了!」

あとは心の底から
世界をにらみつける日を待つだけ。
そして魂が口にする、その一言

絶望

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