『ぼくと猫のフーの冒険』/beebee
見ると、
一回り大きくなって、首も太い立派なオス猫になっていました。
「冒険の国へようこそ。他の動物たちを探しに行こうよ。」と言い
ます。
「ちょっと、待ってよ。」
ぼくは慌てていて、フーが普通に言葉を話しているのも気がつき
ませんでした。
しばらく歩いていると、草むらの奥から一本の足が出ていました。
大きい肉球が見えます。ぼくは指先でつついて見ました。撫でて見
ました。肉球を指で挟んで、くにくにして見ました。面白い! 持
ち上げて自分の鼻の頭に当てて、なでなでして見ました。
「くすくす、くすくす。やめろよ。」と大きな白い犬が草むらから
出て来ました。
「犬くん、見つ
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